プラスチック

■ MCナイロン

ナイロン は、主原料ナイロンモノマーを大気圧下で重合・成型することでナイロンの特性を向上させ、射出成形や押出成形品にはない優れた特長をもっています。

【製品の特長】（5段階評価）

・機械的強度：4

・耐熱性　　：4

・耐摩耗性　：4

・耐薬品性　：4

・機械加工性：4

【製品の用途】

・車輪、ギヤ、スプロケット、ローラー、軸受け、ライナー

・スライドプレート、スターホイル、ガイド、パレット

・絶縁体

【注意】

1.ナイロンには吸水性があり、寸法が増加しますので、当社「MC技術資料」をご参照の上、適切な設計を行って下さい。

2.食品衛生法に適合させるには、沸とう水に1.5時間浸漬した後ご使用下さい。

■ ポリアセタール

ポリアセタールは、アセタールコポリマーを原料とした結晶性の高いエンジニアリング・プラスチック素材です。 耐疲労性に極めて優れています。

■ 66ナイロン

66N　は、熱可塑性、結晶性の66ナイロン素材です。

強靭なその物性は、特に小型機械部品に適しています。　

【製品の用途】

軸受、ライナー、ローラー、ギヤ、治具、絶縁部品等

■ 押出ナイロン

押出しナイロンは、MCナイロンの優れた特性と経済性をあわせもつ押出製品です。

【製品の用途】

・軸受け、ライナー、ローラー、キャスター

・ギヤ、ガイド、カム、バルブシート

・治具、絶縁部品等

【注意】

1.水中使用環境においては吸水し、寸法増加にご注意下さい。

2.食品衛生法に適合させるには、沸とう水に　1　時間浸漬した後ご使用下さい。

■ UPE

UPEは、耐摩耗性・食品衛生性・経済性を備えた超高分子量ポリエチレン（UHMWPE）素材です。

【製品の用途】

・ガイドレール、スターホイール、チェーンガイド

・チェーンコンベア、ローラー、スクリュー等機械部品

・防舷材、レジャー施設、農機具分野、ホッパー

・サイロの内張等

【警告】

1.UPE300を発熱体、接点および端子等の電気部品として使用しないで下さい。

2.人体への使用は禁止されています。

【注意】

1.UPEは指定可燃物に属しますので、消防法および火災予防条例に従って保管・管理して下さい。

2.板を立てかけて在庫すると「そり」が生じるので、必ず平らにおいて下さい。

■ PET

PET は、ポリエチレンテレフタレート樹脂を 原料としたエンジニアリングプラスチック素材で、特に摺動性に優れています。

海外では多くの実績をもつ素材です。

PET100 はナチュラルグレードです。

PET200 は摺動グレードです。

【製品の用途】

・ベアリング、スラストワッシャー、ガイド

・食品加工機械－ヘッド、ピストン、フィードスクリューロール、ケース等

・食品に触れる治具、部品、精密機械のブッシュ、電気絶縁材等

【警告】

1.アルカリ性溶液および55℃を上回る温水中では連続して使用しないで下さい。

2.人体への使用は禁止されています。

【注意】

1.切削加工、特に大口径丸棒への穴加工などにおいて割れ防止のため、切削工具の選択、送り速度の選択および水溶性切削油の併用などに配慮下さい。

2.ノッチ感度が高い材料の部類に入りますので、コーナー部および角部はアール（R）を確保するようにして下さい。

■ PEEK

PEEKは、ポリエーテル・エーテル・ケトン樹脂（PEEK）を押出成形した素材です。連続使用温度は250℃です。

【製品の用途】

・各種製造ライン用部品、半導体・液晶製造装置部品

・検査装置部品、製造用治具、原子力関連部品

・電子部品、各種精密機器部品

・食品加工ライン関連部品、化学プラント関連部品

・溶接機器関連部品、メッキ加工機器関連部品

・金属表面処理関連部品、断熱材等

【警告】

1.人体への使用は禁止されています。

2.PEEKの各素材および切削加工品は、輸出貿易管理令の対象商品ですので、輸出する場合には日本国政府の輸出許可（経済産業省への許可申請）が必要です。

【注意】

1.PEEK製品は、独自のアニーリング技術により、十分に内部歪みを抜いていますが、機械加工方法及び条件によっては切断時及び穴開け加工時割れることがありますので、適正な加工方法及び条件を選択の上、機械加工願います。

1)切断加工について：帯鋸での切断を推奨します。

特に、PK-450 φ100以上の丸棒及びPK-450FC、PK-450CA、PK-450GF φ30以上の丸棒については、丸鋸での切断は避け、帯鋸で切断下さい。

2)ドリルでの穴開け時、貫通時の送り量は、0.1mm/回転を厳守下さい。

3)その他の加工条件については、弊社カタログを参照頂くか、弊社までお問い合わせ下さい。

2.ガラス転移温度150℃付近で物理的性質が大きく変化します。

設計にあたっては注意が必要です。